
はち巻 岡田
銀座三丁目、松屋銀座の裏手にひっそりと佇む小料理屋「はち巻 岡田」。
大正5年(1916年)、初代・岡田床庄氏により銀座五丁目で創業され、まもなく創業110年を迎えます。
屋号の「はち巻」は、初代店主が調理中、髪が落ちないようにとねじり鉢巻きをしていたことに由来すると伝えられています。関東大震災では被災しながらも、いち早く店を再興。戦後には焼け跡に小屋を建てて料理を提供し、復興を支えました。以来、「はち巻」は数多くの文豪や政界人に愛されてきた、銀座を代表する老舗のひとつです。大力商店とは、創業以来100年以上のご縁が続いています。現在の店主・岡田幸造氏は、新橋の料亭での修業を経て、1986年に三代目として跡を継ぎました。初代の味を大切に守りながら、飾らずとも滋味深い、江戸前の粋を感じる江戸料理を今に伝えています。
文豪が愛したあんこう鍋
「はち巻 岡田」の冬の風物詩といえば、店の“顔”ともいえる「あんこう鍋」。作家・山口瞳は著書の中で、「『はち巻 岡田』のあんこう鍋を食べなくちゃ、冬が来ない」と語っています。
使用するあんこうは、大力商店が目利きして仕入れる北海道産。身、肝、エラ、皮など、“あんこうの七つ道具”を余すところなく使い、旨味を最大限に引き出した醤油ベースの鍋は、まさに絶品です。濃厚ながらも品のある味わいは、寒い季節に体の芯から温まる、まさに銀座の冬のごちそうです。
本当に旨い江戸前の味付け
もうひとつの名物料理が、海老揚げしんじょう。当社で納品した芝海老を丁寧にたたき、ほんの少しの玉ねぎを加えて練り上げ、中央をくぼませてから揚げた一品です。噛んだ瞬間、芝海老の豊かな旨味がふわりと口いっぱいに広がります。初代の時代から欠かさず提供している、菊正宗の樽酒。ほんのりと した甘みと、杉の木の香りが漂う一杯とともに味わえば、江戸前の粋がしみじみと心に染み渡ります。
店主岡田 幸造
店主からのコメント
長年の信頼関係のもと、大力商店に安心してお任せしております。

- 店舗名
- はち巻 岡田
- 所在地
- 〒104-0061 東京都中央区銀座3-7-21
- TEL
- 03-3561-0357
- 営業時間
- 17:00 ~ 21:00(20:00)
- 定休日
- 日・祝
- アクセス
- 東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅 A12出口 徒歩2分